みんながいきいきと輝ける場所づくり

「わこうフードネットワーク」は埼玉県和光市に拠点を置くNPO法人です。2022年1月に発足し、同年11月にNPO法人化しました。多くの皆さんのご協力を得ながら、活動の範囲を徐々に広げています。

私たちが目指しているのは、誰もがいきいきと輝き、安心して気兼ねなく過ごせる「居場所」を増やしていくことです。

ちょっと想像してみてください。

近所の一人暮らしのおじいちゃんが小学生の子と将棋をしていたり、料理好きの中学生がおばあちゃんから秘伝のレシピを教えてもらっていたり、トランプやボードゲームなどで楽しんでいたり、宿題を大学生に教えてもらっている小学生がいたり。みんなが緩やかにつながり楽しむことができるそんな場所。

また、このような場所でなら、核家族化や共働きによって孤食をするこどもたちも、一人暮らしの高齢者も、学校に行っていないこどもも、コロナ禍で増えた生活の苦しいご家庭も、周りの方とゆるやかに繋がりを持つことができます。繋がりができると、必要に応じて、公的支援や民間支援情報につながっていくことができます。また、そこに参加する人たちの中で新しい人間関係ができることで、声のかけあい、助け合い、おしゃべり、おすそ分けなど交流が生まれて、現代版のご近所づきあいのようなものが復活していくのではないでしょうか。私たちは、このような豊かな場所を、和光市にたくさん作りたいのです。

私たちの和光市にも、家族が帰ってくるまでの間、一人の時間を過ごさなければならない子どもたちがたくさんいます。経済的な理由で十分に食事をとれない子どもたちも実際にいます。

昭和の時代には、隣近所で食べものをおすそわけしたり、食材や調味料を貸し借りしたりといったことが当たり前のように行われていました。しかしながら、核家族化が進み、単身世帯も増え、コンビニなどの流通網が発達してきた中で、そうしたコミュニティとしての貴重な文化は次第に消えつつあります。

繋がりが希薄なコミュニティの中で、2020年、コロナ禍となり、学校が3ヶ月ほど休校になりました。親の仕事が減り、さらに給食がなくなり、「こどもたちの食はどうなるんだろう」、との心配から、フードパントリー活動をスタートさせたことが、このNPOの活動の源泉です。

コミュニティの希薄化の問題点は、すでに多くの人が感じているところでしょう。その証拠に、2023年2月現在、日本全国にこども食堂は約7,300ヶ所となり、昨年度から1,349箇所増加しています(全国こども食堂支援センター むすびえ調べ)。今までの活動の中で、こども食堂などのこどもの居場所がこの地域に少ないということを知り、私たち自身にもできることがあるのではないか?・・そう考えたことが、食に関わるNPOを立ち上げようと思ったきっかけでした。

そして、その活動は決して私たちだけで完成するものではありません。和光市に住まわれている住民の皆様一人一人の、そんなこどもたちを応援したいという気持ち、思いやりの心、この街をお互いが支え合いながら暮らせるステキな街にしたいと思ってくださる企業や団体の皆様の暖かい気持ちが不可欠です。和光市を優しい気持ちでいっぱいの街にしたいと思ってくださる方のご協力を、私たちはお待ちしています。

主要な3つの活動

誰もが生き生きと輝き、自分らしくいられる“居場所づくり”を広げる活動として、私たちは次の3つの事業に取り組んでいます。

こども食堂支援

※こども食堂とは・・・子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂です。「地域食堂」「みんな食堂」という名称のところもあります。(全国こども食堂支援センター むすびえによる定義)

誰でも気軽に立ち寄ることができ、みんなが好きなことを話しながら、食事をとることができる場所です。ひとりで食事をしなければならない子どもたちの居場所として、子ども食堂の役割は今後さらに重要になっていきます。私たちは、こども食堂を開設したいという方向けの相談会や、運営資金を助成するなど、開設のお手伝いや運営のご相談に応じています。

フリースクール運営

SDGsでは “誰一人として取り残さない”がスローガンとされています。家にしか居場所を持たない不登校のこどもたちのための居場所「ひだまりスペース」を2023年5月に開設・運営しています。そこでは自分らしくいられる場所を目指し、自分の好きなことをしたり、新しいことにチャレンジしたりしています。ひだまりスペースはこどもたちの自己肯定感を育むことを大切にし、自分らしくいられる場所になることを目指しています。

シェアマーケット「みんなのマルシェ」(フードパントリー)

和光市は南北に広がる半径2キロほどの比較的小さな街です。この街に、昔の“おすそわけ”のような文化を取り戻し、支え合える地域づくりをするというのがシェアマーケットの目的です。この取り組みがうまく循環していけば、結果として、SDGsが掲げる“フードロスの低減”にもつながると考えています。

いずれの活動も、心の居場所となり得る場を広げていくことが目的です。そこでなら、誰もが生き生きと輝きを取り戻すことができ、安心して気兼ねなく過ごすことができる。そんな“居場所”を少しずつでもいいから増やしていきたい。

「Third Place for All」・・・・あらゆる人が集うことができて、誰もが心豊かに過ごせる場所をつくりたい。それが私たちの想いです。

NPO法人わこうフードネットワーク

代表理事 関口ひさ子