はじめに

いま全国で、こども食堂を立ち上げようという動きが活発化しています。2023年2月現在、日本全国にこども食堂は約7,300ヶ所となり、昨年度から1,349箇所増加しています(全国こども食堂支援センター・むすびえ調べ)。貧困対策というよりも、孤食を余儀なくされているこどもたちが誰かと一緒に、笑顔で食事をとれるようにしてあげたい、また人のつながりを作り、地域の顔の見えるコミュニティづくりをしたいという思いから、多くの方が自主的にこども食堂の運営に乗り出しています。食事ができるだけでなく、勉強も見てもらえるという「居場所」も増えてきていて、言わば地域全体でこどもを育てていこうという素晴らしい取り組みが広がり始めています。埼玉県では、小学校区に1つのこどもの居場所を作ろうという目標を掲げています。

一方で埼玉県和光市は、埼玉県内ではこども食堂が少ない街と言われてきました。関係者の間ではこども食堂空白地帯と呼ばれるほどの立ち遅れた状況にあります。かつては、わこうフードネットワークの関口が代表を兼任する わこサス(和光市チームSDGs)が、1つこども食堂を立ち上げ、当時2つ目のこども食堂となりました。いまはこども食堂への関心が徐々に高まってきて、自ら行動を起こそうという方が和光市にも少しずつ増えてきました。

私たちが「わこサス」を通じて直にこども食堂を実施する中で実感したことは、こども食堂に携わりたいと思っている方々は予想以上に多くいらっしゃるということでした。ところが、詳しくお話を聞いているうちに、始めるにあたって何を準備すれば良いのか? どのくらいの頻度で実施し、どのように告知すれば良いのか? 食材はどうやって調達すれば良いのか?等々、運営のためのノウハウがないために、ほとんどの方が実施に踏み切れないでいるということが分かってきました。

そこで、本格的に活動しようと立ち上げたわこうフードネットワークでは、こども食堂を始めてみたいと思っている方々を全面的にサポートし、そうした皆さんが持つ“こども食堂への熱い思い”をカタチにするためのお手伝いをスタートさせました。2022年には、こども食堂に関心のある方達を集めて勉強会を開き、埼玉県子ども食堂ネットワークの東海林さまをお招きして講演いただいたり、埼玉県主催のこども食堂のための衛生管理講座をサポートしたり、夏にはこども食堂まつりを開催し、こども食堂に関心のある方たちがこども食堂を体験できる場作りをしたりと活動をして参りました。 それによって、今では少しずつ、和光市内のこども食堂の数が増え、こどもたちが安心して過ごせる居場所が増えてきています。地域全体でこどもたちを育てていくという理想的なコミュニティに今後も近づいていけたらと思っています。

和光こども食堂ネットワーク

2023年4月、こども食堂も少しずつ増えてきていることを受け、和光こども食堂ネットワークを発足いたしました。

<目指していること>

  • 9小学校区それぞれに1か所
  • こどもの居場所を増やす
  • こどもの居場所づくりを通じて多世代が交流する
  • 何か手伝いたいという人が誰でも関われる仕組み

<ネットワークができること>

  • 食品衛生に関する情報の連携
  • 物資や寄付支援情報の連携(メーリングリスト)
  • 活動資金の助成 
  • 相談窓口
  • 交流会、相談会、研修会主催

※現在、寄付物品をこども食堂運営の皆さんに提供するために、食品保管が可能な拠点を探しています。

<ネットワークメンバー>

  • 第4小学校区   わこうちいき食堂・ほっとタイム
  • 白子小学校区   しらりん食堂
  • 第5小学校区   和光市チームSDGs そらよみヤミー
  • 下新倉小学校区 グリすま食堂
  • NPO法人ワーカーズコープ

みなさんからの応援が、ネットワークメンバーの活動の支えになります!可能な範囲で結構ですので、応援いただければ幸いです。

あなたに出来ること

(イメージ図)

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